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2016.11.28

気嵐に降る雪

 11月24日(木)

 都心で11月に積雪を観測した日の朝。
 降りしきる雪の中、神奈川県辻堂の海岸に人影はなく、海からは“気嵐”(厳冬期など、海面から湯気の様に立ち上る霧)が立ち上っていた。時折吹きつける陸地からの強い風で左半身だけ降雪にまみれながら、海岸を4キロほど歩いた。

 「いつまで立ってんの?」
 気嵐の切れ間から江ノ島が見える瞬間を撮る為にこの場所に留まって、もう20分ほどが経過していた。
 「寒くねぇのか?」
 そういって近寄って来た年配の男性に、少し前にはもっと温かかったと思われる缶コーヒーを手渡された。訊くと、海岸沿いの遊歩道を整備中の作業員らしい。
 見知らぬ男に差し入れなんて、奇特な人もいるもんだ…と思いながらも、礼を言って有難く蓋を開けた。
 一眼レフならまだしも、iPhone片手に留まっている理由を話すのは恥ずかしかったので、「近くまで来たから、江ノ島を一目見たくて待っている」とウソをいった。
 「よりによってこんな日に?奇特な人間がいるもんだな」
 そういうと、男性は離れて行った。

 お互い様だ。

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2016.11.27

昭和記念公園の秋

 11月17日(木)

 たぶんココロの澄んだ人間が見たら、
 『落葉が舞い落ちている様子を演出したいんだろう』
 と優しく思うんだと思う。

 昭和記念公園の銀杏並木(いちょうなみき)は見頃を少し過ぎた頃で、けれどその分、落葉が一面に敷いた黄色の絨毯(じゅうたん)を思わせた。

 カレが構えるカメラの前でポーズをとるカノジョがいて、その横からひとりの女友達が銀杏(ぎんなん)の匂いがする落葉を両手一杯に拾い上げて、カノジョの頭上へ放り投げて掛けてやっている。

 それを、
 『玉砕覚悟のとんだ嫌がらせだな…』
 と思うオレは、間違いなくココロが病んでいるんだろうな。

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2016.11.25

ある研修旅行にて

 11月7日(火)


 『来るが、遅れます』

 引いた“おみくじ”を開いて真っ先に探す項目は、『待人(まちびと)』と決まっている。

 そこに書いてあった、やっぱりいつもと同じ内容の一行を見て、大吉ではあったけれど木に結ぶ事にした。

 ちなみに『待人』とは『恋人』の事ではなくて、『運命をプラス方向へと誘(いざな)ってくれる人』の事だと聞く。

 前回待人が現れたのは、そう、確か10年前と記憶している。

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2016.11.04

半月山

 10月27日(木)


 目の前の山が『男体山(なんたいさん)』、その左奥が『戦場ヶ原』、そして『中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)』があって、そこへ伸びている陸地が『八丁出島(はっちょうでじま)』。

 中禅寺温泉から半月山(はんげつさん)山頂まで登って来たら、昼になってしまった。

 このあと戦場ヶ原と隣り合う『小田代ヶ原(おだしろがはら)』まで行く予定で、本当なら麓(ふもと)まで徒歩で下ってバスで移動の筈だったが、15分程下りた所にある駐車場へ下ってそこからバスで移動する事に変更した。

 小田代ヶ原には熊が出るそうで、出没率が高くなりそうな日没前には、そこもオサラバしたかった。

 前回履(は)き潰(つぶ)した筈の登山靴も、あと半日の行程ともしもの場合の猛ダッシュと…そのくらいであれば耐えられそうだ。

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