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2014.08.20

夏旅 2014 『星峠の棚田』

 8月14日(木)


PM 12:22 高崎発。発車のベルに慌てて滑り込んだ列車の中は、ざっと20歳代の多くの若者で占められていた。遠慮がちに大きなリュックを肩から下ろして、手に握っていた“青春18きっぷ”をその中に仕舞った。この列車に乗る事を諦めかけていた。今しがた、恐縮して新盆(にいぼん)の席からなかなか抜け出せずにいたから。仲子(なかこ)叔母さんが車をブッ飛ばして駅まで送ってくれた事に感謝した。
 今夜は長岡(新潟県)へ向かう計画に変更していた。そして明日は山寺(やまでら・山形県)へ。もし30分早く退席できていたなら、今夜は郡山(福島県)で花火を観ていただろうが。
 そんな事を考えているうちに、列車は渋川(しぶかわ)に差し掛かった。この町で暮らす友人にメールでも送ろうかと考えたが、送った所で会えるワケでもないし、止めた。

PM 13:42 水上(みなかみ)発。列車の中で、今夜宿泊する長岡のホテルをネット予約した。010

PM 14:55 六日町発。“ほくほく線”に乗り換えた。青春18きっぷ適用外路線。

PM 15:20 まつだい着。今日のクライマックススポット、星峠(ほしとうげ)行のバス発車まで40分。ようやくYシャツとスラックスから、Tシャツとショートパンツに着替える時間ができた。トイレの個室でいそいそと着替える。

PM 16:00 まつだい発。マイクロバスの乗客はオレ1人だった。車窓から外を眺めながら、その道順を記憶する事にした。前以て調べておいたバスの時刻表によると、星峠に到着して1時間後には帰りのバス(しかも最終便)が発車とあって、滞在時間を考慮すると、帰りは歩くつもりでいた。バスで20分、徒歩だと2時間、およそ10kmの道のり。

PM 16:20 星峠着。といっても最寄りのバス停で、当の星峠までは『2km先』と看板が出ていた。歩こう。

PM 16:40 星峠。田んぼに水が張られて“水鏡”になる春の夜明けの光景は、『星峠の棚田』として、日本の絶景の一つに数えられると聞く。
 稲穂が青々とした夏の棚田は、勝手に思い描いていた光景とは違った。日暮れれば、また違うモノに巡り会えるかと思い長く佇んで見ていたけれど、思う様にはならなかった。当たり前か…39
PM 17:30 星峠発。やはりバスには乗らなかった。乗って来たバスは、途中から脇道を右折左折繰り返したので、いつしか道順の記憶などどうでもよくなった。iPhoneを取り出して、過去何度も助けられてきたGoogle(グーグル)マップを頼りに、国道を歩いて帰る事にした。薄暗くなりかけた時間、当然と言うか峠道を歩く人影などなかった。40分程歩いた頃、後ろから追い越して行った一台の軽自動車が、少し先でウインカーを点けて停車した。オレが横まで来ると、運転席から顔を出した男が「旅人?」とおどけた調子で訊いてきた。「バスに乗り遅れて」と答えると「歩くってわけだ」と笑った。「まぁ」「どこまで?」「まつだいの駅」「これから駅まで行くけど、乗ってくか?」「お願いします」
 という事で、一期一会の出会いがあった。
 「学生さん?」オレが帽子を目深に被っていたから、そう映ったらしい。48歳と訂正して話がそちらに逸れてゆくのも面倒に思えたので「まぁ」と答えた。「オレの事を語ってもいいかな?」と訊かれたので、「どうぞ」と答えた。男は「星峠の住人」と名乗った。年齢は53歳。高校卒業と同時に上京し、東京・新富町の呉服関係の会社に就職。ちなみに住居は東京・森下の社宅。主に北海道、東北地方へ赴く営業マンだったらしいが、20歳の時、母親が他界。以来、仕事の合間に、星峠の実家の様子を診(み)に、年に何度か往復する生活。しかし、そんな生活もどんなものか…と思い、22歳の時、星峠へ戻る事を決意.。現在は、地元の測量会社に勤務している、という事だった。
 車を降りるとき背中越しに「兄ちゃん、人生、自分てモノをシッカリ持っていれば生きていけるよ」とアドバイスをくれた。3

PM 18:41 まつだい発。峠からの長い道のりを思い返すと、拾って貰ったのはスペシャルな幸運だったと感謝した。予定ではPM 21:06発の列車で内陸の十日町経由で長岡を目指す筈だったが、真逆の日本海の犀潟(さいがた)経由で長岡を目指す事にした。

PM 19:18 犀潟発。辺りはすっかり暗くなった。明かりの灯ったホームに、手作り感イッパイの“カッパの顔出しパネル”を見つけた。オレの他にもうひとり、ベンチにいたガールに頼み、撮って貰う。041

PM 20:35 長岡着。少し遠回りして、駅前のメインストリートを歩いてホテルへ向かった。

PM 21:00 ホテル『アルファ ワン』チェックイン。部屋番号は、『1302』。
 
    


PM 21:45
 晩飯を食べに街へ出た。メインストリートの一本奥のアーケード街。そこの雑居ビルに『つかさ』という居酒屋を見つけて、酒と肴ではなく、ラーメンを注文した。049

PM 22:50 ホテル裏のコンビニで、スナック菓子とジュースを買って部屋へ戻った。点けたテレビの天気予報によると、明日の山寺は雨らしい。まいった。予定変更も考えつつ、風呂に入った。

AM  0:20 就寝

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Comments

朧さんへ
お久しぶりっ!!
(*^0^)乂(^-^*)
相変わらず目一杯生きてますね!!なにより元気そうな様子にホッとしました^ ^
腹筋、割れましたか?その感じだと、シマノスズカロードレース、過去最高のコンディショニングで挑めそうですね!!
ブログは、まだ書き込めないのかな?ぜひ経過と結果を教えて頂きたいです!!

棚田の写真集をお持ちとは(笑)微妙にマニアっぽい部分で朧さんと繋がっていて嬉しく思います!!(笑)

シマノスズカロードレース、東京から応援してますよー!!
(*゚∀゚)」=3 ガッツ!!

さすらいのポンちゃんへ
そっか―。
ポンちゃんだったら、ヒッチハイク、断ってたのかなー?
( ´・ω・`)

こんにちは。
随分ご無沙汰してしまい、申し訳ありません。

こちらは一週間遅い盆休みを貰ったのですが、とうとう最終日です。

六月からスポーツクラブに入会し、週三回仕事帰りに鍛えています。
通勤時間に一時間半近くかかる上に、ジムトレをしてから帰ると、日付が変わる直前にしか帰れないし、朝も5時には起きて出勤準備をするので、初めはかなりキツかったですが、今は何とか慣れました。
それもこれも、今週末に行われる、年に一度のシマノスズカロードレースの為。
体重も体脂肪率も、予定よりは少ないですが、割と絞れたので、昨日長距離走ってみたら、そこそこな感じでした。
後は当日の天気次第かな??

‘日本の棚田百選‘の写真集、持っています。美しい、日本にしか見られない景色の数々。その中の一つを見に行かれたのですね?
一期一会の出会いも素敵なもので、大変そうでしたが、充実した良い一日を過ごされた様で…続きも楽しみにしています!!

1人旅 楽しそうですが、私はなんとなく怖くて行けません。
途中でおこりうるハプニングが恐怖ですね!とくに深夜など。
なので、このブログで行った気になって楽しんでいます!
途中で車に乗せて頂いた男性の方、殺人鬼じゃなくてホッと
しました。映画「ヒッチャー」の状況に似ていたので。
それからラーメン…マジ美味そう!どーしても食いたい!

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